2005年 09月 11日
手をつないで、未来を。
あれから4年。今年もこの日がやって来た。去年と同様、私は今日もヌーヨークとは全く関係ない仕事をして、テレビは選挙報道で埋め尽くされて、日曜日は終わっていくのだろう。
911の後にヌーヨークに渡り、直接的な危険を感じることのないまま帰国した私にさえ、戦争の影はいつもヒタヒタとついてくる。肌にまとわりついて離れない、漠然とした不安と恐れ。形のないもやもやしたものは、いつも恐怖を増幅させる。
大学の卒業旅行で韓国を旅した時、現地で知り合った韓国人の大学生と酒を酌み交わしたことがある。楽しい宴の席で、ふと彼らはこう聞いた。「キミにとっての幸せは何?」とまどう私の前で彼らは「僕の幸せは世界平和と南北統一だ」と笑顔で言った。まるで恋人に「愛しているよ」と毎日ささやくように、さらりと、でも心をこめて。カルチャーショックだった。
戦いを始める人がいて、それを続ける人がいて、それを止めようとする人がいる。その中で私はどう生きていけばいいのかな。世界平和なんて大きすぎて、私の手に余ってしまう。
だからせめて、そばにいる人の手をとりたいと思う。やわらかく握って、体温を感じて、ひたすら考えたいと思う。
その人がいてくれることの幸せを。
その人のために自分ができることの全てを。
911の後にヌーヨークに渡り、直接的な危険を感じることのないまま帰国した私にさえ、戦争の影はいつもヒタヒタとついてくる。肌にまとわりついて離れない、漠然とした不安と恐れ。形のないもやもやしたものは、いつも恐怖を増幅させる。
大学の卒業旅行で韓国を旅した時、現地で知り合った韓国人の大学生と酒を酌み交わしたことがある。楽しい宴の席で、ふと彼らはこう聞いた。「キミにとっての幸せは何?」とまどう私の前で彼らは「僕の幸せは世界平和と南北統一だ」と笑顔で言った。まるで恋人に「愛しているよ」と毎日ささやくように、さらりと、でも心をこめて。カルチャーショックだった。
戦いを始める人がいて、それを続ける人がいて、それを止めようとする人がいる。その中で私はどう生きていけばいいのかな。世界平和なんて大きすぎて、私の手に余ってしまう。
だからせめて、そばにいる人の手をとりたいと思う。やわらかく握って、体温を感じて、ひたすら考えたいと思う。
その人がいてくれることの幸せを。
その人のために自分ができることの全てを。
by akiedayumi
| 2005-09-11 09:19
| ヌーヨーク05