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牛と向き合うフィロソフィー

体が疲れると、かなりの度合いで肉食獣になる。
もうそれは相当にどう猛な肉欲(意味違う?)で、
「女子はダイエットがライフワークなのです」などという言葉も、
肉の前ではチリほどの重さもなし。

で。
先日も急にハンバーグが食べたくなり、
育ち盛りの大学生の男子しかいないようなハンバーグ屋にピットイン。
水もそこそこにオーダー、食らいつくように食し始めたのだが。

ハッ。

牛と向き合うフィロソフィー_e0023517_11432513.jpg


牛じゃないかっ!!


牛と向き合うフィロソフィー_e0023517_11495167.jpg



ものすごく座ってる牛じゃないかっ!!


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肉に集中している時は視野狭窄状態で気づかなかったのだが、
ふと、本当にふと「肉の外」に目を向けてみると…
そう、それは「牛の形をした鉄板」なのである。
しかも改めて見ると「鉄板部分は牛の体にあたる」わけである。

オノレは今、何を口にしているのか?
牛である。
牛の肉である。
その牛の肉が、牛の形をした鉄板の上にのっている。
小さい頃からよく見かけた気がするのだが、なんちゅうシュールな絵だろうか。

しかも、つぶらな瞳である。

牛と向き合うフィロソフィー_e0023517_11544944.jpg
しっぽまで振っている。

この意味のわからないリアリティ。肉感的なタッチ。
グロテスクと可愛さの共存。
ジューシーな肉汁や、みずみずしいコーンのつぶつぶまでも
何か哲学的な意味が含まれているような気さえしてくる。

肉とは何か。おのれとは何か。レゾンデートルっ!!

思わず「すいません…」と牛にあやまりたい衝動にかられる私だが
ハンバンーグにあやまってもしかたないので、とりあえず食べる。
人生それでよし。
by akiedayumi | 2005-12-07 12:04 | めしのはなし

「ここ」と「どこか」をさまよいながら、デジカメ片手につぶやき続けて17年目。山口→大阪→東京→アメリカ→東京→NY→東京→離島とさすらいライター人生爆走中。2020年4月より毎日更新トライ中。あげなくてもよかったんじゃないか写真も多いかと思いますが、気にしないでください。


by akiedayumi
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