カテゴリ:東北( 34 )

金ピカたつこのビザール食堂

e0023517_9213966.jpg美しい湖のほとりにたたずむ、乙女の像。湖といえば、村人やら龍神やらとなんだかんだあって湖に身を投げる…的な悲恋伝説が定番でありますが、この乙女の背景にあるのは

私ったらなんてかわいいのかしら、やだこのまま年とるのヤダわ? この美しさを永遠のものにしたいわ観音さまなんとかして? と神社に百日もうでをしたところ、満願の百日目に観音様から「山のむこうの霊泉を飲むと願いかなっちゃうyo〜」と言われてはりきって泉に行って、ついでにそこに住んでたイワナをあら美味しそうと食っちゃったらヤダ喉かわいたわ喉かわきすぎだわっつって泉の水飲んで、飲めば飲むほどかわくわー喉かわくわーつって頭つっこんでがぶがぶがぶがぶ泉の水飲んでて気づいたら龍になっちゃってそこに湖できちゃったわ〜

という、なんとも肉食な乙女の物語。

その貪欲さを表現したのか、静かな湖畔の森の影に似つかわしくない、毒々しいほど金ピカな田沢湖の辰子像であります。そしてそのそばには、辰子にふさわしいお店がありました。

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ざん。
パノラマ撮影してみたんですけども、うーむ、画像を拡大させる方法がわからない・・・細かいところ、わかりますかねえ。
すばらしすぎるんです。もうどこから眺めていいのやらという感じでございますよ。

e0023517_9385967.jpg棚の上には、たぬきの剥製。

e0023517_9392680.jpgレジの上には意味不明なモビール。

e0023517_9395920.jpg窓ガラスには辰子の伝説が、外が見えないほど手書きでびっしりと。

e0023517_9405289.jpg奥には観光地に欠かせない艶話も(キャッ)

敬愛する都築響一氏なら「美しくもビザールなインテリア」と表現するに違いない、すばらしすぎる内装に大感動。やっぱり秋田、大好きだあ〜!と、たつこラーメンをすすりながらホクホクした休日。
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by akiedayumi | 2013-05-26 18:24 | 東北 | Comments(0)

エアーズロックに登ってきました。

というのはまあウソなんですけどね、
e0023517_912124.jpgこの景色を見た時、本物のエアーズロックに登った時の苦しさを思い出しました。

アボリジニの聖地であるエアーズロックは、最近では「なるべく登らない方向」になっているようですが、ずいぶん前に取材でこの地に行った時は「エアーズロックの頂上で朝日を拝んでくるように」と編集長命令があり、夜明け前の凍える寒さの中、泣きながら登った思い出があります。

カメラマンは「オレは下から写真撮れればいいから。いってらっしゃい」と車の中で寝てました。薄情者め!

でもこのエアーズロックは私に優しい。福島いわきのエアーズロックとも呼ばれている、一面の草原の彼方に鎮座する大きな一枚岩、それが「宇宙石」であります。

e0023517_913375.jpg絶景。

気持ちいいのなんのって。なーーーんもない大草原が広がる丘の上に、ぽつんと大きな岩がある光景に「福島でこんな壮大な景観が見られるなんて!」とかなり驚きました。

しかもここ、地元でも知る人ぞ知る場所らしく。標識も何もないので、とうてい自力じゃムリです。カーナビに「宇宙石」と入れても出てきません。

なぜこの石が「宇宙石」と呼ばれているかというと・・・

e0023517_9123631.jpg宇宙から飛んできたから、らしいです。

イイネ!

しかも1本の白い線が、岩肌をぐるりと一周するように入っています。写真で見ると「どうせ後から描いたんでしょ」と思うでしょうが、岩肌をさわってみると、これが岩の一部であることがわかります。

地元民K隊長いわく、「春分の日はこのラインの真上を太陽が通る」らしいです。マヤのククルカンか。てか秋分の日は通らないのか。

ますますイイネ!

e0023517_9254910.jpg意外と高いので下を見る時はへっぴり腰になります。
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by akiedayumi | 2012-09-23 09:28 | 東北 | Comments(7)

そういえば最近カッパの夢を見ない。

前回アップしたら、会う人会う人に「あれ?彫刻にされんたじゃ?」と言われましたけども、
残念ながらブルボンには入れなかったので無事生還しております。
というわけで、失意のうちにいた私に気を遣ってくれたのか、
「かわりになるかどうかわからないけど、面白いところに案内するよ」
と車で連れていってくれたのがここでした。
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どんどん人気のない山道を進んでいき、カーナビのあやしい案内で「え、ここ車入れるの?」みたいな田んぼのあぜ道をこわごわ入っていくと、少し開けた山腹に、なにやら謎のスポットが。

ん? 人影か・・・?

e0023517_15583870.jpgと思ったら、ひょっとこでした。

e0023517_15591541.jpg林の中に、セメント人形らしきオブジェが

e0023517_1664080.jpgそれはもうびっしりとたたずんでおります。

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おかめひょっとこに浦島太郎、子連れ狼に一休さん。
おとぎ話の世界が藪の中。

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さらに、おそるおそる藪の奥へと進むと…

e0023517_1694660.jpgカッパ。

e0023517_16101123.jpgおびただしい数の、カッパ。

夢に見そうです。

e0023517_16104210.jpgどうやらここは、下里工芸さんというセメント屋さんの工房らしい。目つきの悪いヒツジがお出迎えする「工芸の里」であります。

「の」がミクロです。

ブルボンといい工芸の里といい、福島の懐の深さには正直驚くばかり。味のあるカンバン、通称「アジカン」は全国的に消滅の危機に面しており、旅をするたび侘びしい気持ちになっていた今日この頃ですが、福島のこのあふれんばかりの豊かさに、思わず涙を禁じえません。

今後も引き続き、福島攻めを実行していきたいと思います。

e0023517_16162990.jpg「日本一のタレント 所ジョージ」(左)よりも隣の不動明王がナンチャンにそっくり、という結論。
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by akiedayumi | 2012-09-16 16:20 | 東北 | Comments(0)

ブルボンに行くと彫刻にされるらしい。

先月のことです。
友人の結婚式で郡山に行くことになり、
せっかくだからと前日にいわきの友人を訪ねることにしたのですが、
その数日前に、愛読している都築響一さんのメルマガ
「いわきの喫茶ブルボン」の話が載っていて
「こ、これは行かねば・・・!」と急遽予定を変更。
午後2時閉店と聞きつけて、早朝出発で一路ブルボン、いや、いわきに向かったのです。
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駅で待ち合わせた友人の案内で、まっすぐにお店へ。
本当に駅のすぐ裏という感じの住宅街に、それはありました。

名前からして昭和臭プンプンの「喫茶ブルボン」は
友人が学生時代から有名だったといいます。
なんで有名だったかと言うと

「ブルボンに行くと彫刻にされて帰ってこれない」
という都市伝説がまことしやかにささやかれていたというのです。

なぜそんな風に言われるかは、お店に行けばひとめでわかります。

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ざん。

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ざざん。

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ざざざんっ。

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ずどーん。

えー、ことわっておきますけどね、これ、駐車場です。
駐車場に白昼夢かと思うほど、それはもうビッシリと、お手製のオブジェが林立しているのです。

しかしこれはまだ序の口。2階の店内に入れば、さらにぎっしりどっしりと絵やら彫刻やらオブジェやらが並んでいると思われます。

そりゃ「彫刻にされる」とか噂立つよね(笑)

これらは全て、御年80オーバーのオーナーの手によるもの。ぜひともオーナーに直接お会いしたいと、遠路はるばるやってきたのでありますが

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まだ営業中のはずなのに、シャッターは閉まったまま。
お店に電話をしてみると、オーナーの奥様とおぼしきおばあちゃまが「さっき出かけていっちゃってね〜4時か5時頃には帰ってくると思うんですけどねえ。あらまあ東京からわざわざ。それはまあまあ」

ひとまずあきらめて他のスポットをめぐり、再チャレンジを試みたものの、5時に電話しても「まだ帰ってこないんですよ、どこに行ったんだかねえ」

さすがブルボン。気まぐれブルボン。

そんなゆるさも許せてしまうほど、迫力の作品群。こんなステキすぎる喫茶店が、もう30年以上も、しかも駅からすぐという立地で開いているという時点で、なんだかもういわきという街を愛してしまうのです。

次回はぜひ運良くお店に入って、オーナーとお話してみたいもんです。
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by akiedayumi | 2012-09-09 22:22 | 東北 | Comments(0)

今は未来のはずなのに

e0023517_21361245.jpgこんな断崖絶壁にせり出した展望台などは
せいぜい2時間ドラマの犯人告りシーンぐらいしか活用しないと思っていたけど

e0023517_21363034.jpgこんなところで愛を誓い合う人がいるんですね。
しかもスーパーレトロな南京錠に。

今は未来のはずなのに、恋はいつでも古典的。

(14)は14歳か、14時か、それとも14回目か。
どちらにしても、2人の愛が塩害でさび落ちませんようにエーメン。
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by akiedayumi | 2012-06-02 21:41 | 東北 | Comments(2)

1年後の世界だなんて

震災後訪れたいわきへ、1年ぶりに行ってきた。
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沿岸部で最も被害が大きかったエリアのひとつ。去年はこんな風景がひたすら広がって、あまりのことに言葉が出なかった記憶がある。

正視するのが苦しくて、最初は下を向いて足下の写真ばかり撮っていた。地元の友人に「テレビで報道されないいわきの現状、どうか撮っていって」と背中を押され、ようやく顔を上げて撮った写真の数々。

でもどんなに撮っても、その衝撃をうまく伝える自信がなくて、結局写真はパソコンの中にいまだに眠ったままだ。

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1年ぶりに同じ場所に行くと、何もなくなっていた。見渡す限り、本当になーーーんにもない。家があっただろう痕跡を、わずかに残った土台に見るばかり。

実際に自分の目で見ると、1年たっても「何ひとつ終わっていないし、始まってもいない」ということをひしひしと感じる。あのガレキはどこかに移されただけで、決して消えたわけじゃないんだ。

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海水浴場の目の前に建つ中学校は、津波の被害をまともに受け、校舎は使われないまま。プールにうずたかく積まれた黒ずんだガレキの山が、山影に隠れた怪物みたいに見えてくる。

これが、あれから1年後の世界だなんて。
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by akiedayumi | 2012-05-12 14:46 | 東北 | Comments(0)

こわれた風

本当はこの週末、福島・いわきを再訪し、この1か月の復興をお伝えしようと思っていたのですが
あいにくの雨で行けなくなったので、先にアップします。
ちょうど1か月前、いわきの沿岸部へ行った時の様子です。
ちゃんとレポートせねばと思いつつ、言葉にするのはなかなか難しく。
かといって写真で伝えられるだけの腕もなく、まとめあぐねている間に1か月がたってしまいました。
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がれきの中、砂利にまじって1枚、割れたレコードがぽつんとありました。
こわれた風。なんともいえない、いいタイトルです。今ここにある、というのがよけいに響きます。
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別の場所には、あいだみつおの詩集。
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ここにいるなんてシャレにならんよ、リューク。
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絵に描いたような「シャケをくわえる木彫りの熊」が、わずかに残った家の土台に、ぽつんと残っていました。

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百聞は一見にしかずとはこういうことで、テレビでさんざん映像を見て覚悟をしていたはずだったのに、この地にたった時、おそろしさに体が震えて、しばらく喋れませんでした。

ほとんどメディアで紹介されていなかった福島の被災地が、ここまでひどいとは正直思っていなかったのです。でもそれ以上に、1か月たってもここまで手つかずだ、ということの意味がこわかった。

森の向こうは、福島第一原発から半径30キロ圏内の避難区域。

こわれた風は、まだ吹いているのでしょうか。
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by akiedayumi | 2011-05-29 18:42 | 東北 | Comments(0)

北限の海女ちゃん

e0023517_14582148.jpg東北の被災地をめぐってきた友人に、現地がどんなだったか話を聞きにいったら「ハイ」とこれをわたされました。

「海女ちゃん」

水あめつきの南部せんべい、その右下に小さく書かれた「岩手久慈」の文字。久慈は日本で最も北の海で素潜り漁をいとなむ「北限の海女」の町であり、「かわいすぎる海女」で一躍有名になった町でもあります。

私がアマジョであることを知っている友人の、なんともイカす土産でありました。

e0023517_1592647.jpg何がイカすって、海女ちゃんのゆるさもそうですが、悲惨さばかりがクローズアップされる報道の裏で、こうしてゆるキャラたちがゆるくもしぶとく生き残っているという事実が、なんだかとてもうれしくなるじゃありませんか。

昭和臭ただよう、つぶらな瞳の海女ちゃん。かわいすぎる例の海女さんを見た時も思ったんですが、久慈の海女さんは基本おしゃれですね。濃紺の着物姿なのは、海水が冷たいせいなのかな。

今年は、あちこち海女さんを見に行こうと計画しておりました。でも、去年オープンしたばかりの久慈の海女センターも先の津波で全壊した模様。壊滅的な被害を受けた東北から関東の港町の様子や、原発に伴う海水汚染で、今年の海女さんの海はぶじ開くのか心配しております。

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こちらは房総の海女ちゃん。白装束がまぶしいシスターズ。

海女ちゃんっていうか、おやっさんです(ゴメン)
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by akiedayumi | 2011-04-16 15:24 | 東北 | Comments(0)

自分で自分をほめてあげたいと思います。

e0023517_7141645.jpgえーいよいよ、6月最終日でございます。あと何日、あと何日とこの日を指折り数えて生きてきました。

梅雨のヒマつぶしにと、思いつきで始めた「つぶデジ毎日エントリー」。全く見通したてずに見切り発車したもので、途中ネタギレで何度後悔したかしれません。死ぬかと思った。しょこたん越えはムリ。

別に途中でやめてもよかったんですけどね、辞表を出した途端に会社が楽しくなるのに似て、「いつやめてもいいよー」と言われるとやめたくないのが、あまのじゃく。

これからは自分の言葉に責任を持とうと思います。というわけで、本日ぶじチャレンジ終了。

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うちあげです。うちあげといえば、風呂です。

気持ち的には今すぐ東北に行って、温泉三昧といきたいんですが、残念ながら仕事があるので、せめて脳内温泉旅行。

こちらは恐山の境内にある温泉。参拝者はタダで入れます。小さいけれど、めまいがしそうなほどこっくり濃厚な硫黄泉。

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最後は野趣あふれる、というにはワイルドすぎる、野天風呂でひとっ風呂。

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ふぃ〜〜〜〜

おつかれさまでしたあ〜〜〜!!!!!!

もう二度とやんねー(笑)
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by akiedayumi | 2009-06-30 07:24 | 東北 | Comments(3)

やまぐち犬からはるばると

「んまあ〜そっだら遠いとこからあ〜そーかそーか、本州の端からねえ〜そーかそーか」
青森で「山口出身です」と言うと、なんだかひたすら感心されました。
いえ、今は東京に住んでるんですけどね、と言っても聞こえてないようです。
わかりますわかります。私だって青森は特別なんです。
昔から意識してました。同じ本州の端っこ同士、文化も気候も全く違う、かたわれの国のことを。
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というわけで、やまぐち犬はあおもり犬に会いにいくことにしました。
ケンケン。

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どおもお〜〜。
ようきたのう〜〜〜。




パッと見てピンときた方も多いのでは。
弘前出身のアーティスト・奈良美智さんの作品です。
青森県立美術館で育成?中。

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もったりしてるわりには、エヴァ並みのデカさ。
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by akiedayumi | 2009-06-26 07:19 | 東北 | Comments(2)