カテゴリ:ヌーヨーク04( 54 )

あの日の朝

e0023517_1249848.jpg世の中には3種類の人間がいる、という話を心理学の授業で聞いたことがある。

それは自分の思考や行動が現在・過去・未来のどこを起点にしているか、という観点に基づいた話で、たとえば5年後の自分をイメージし、その時をめざして貯金したり勉強したりといったことをする人は「フューチャー・オリエンテッド(Future Oriented)」。思考が過去をたどりがちで、昔の話をよくする人は「パースト・オリエンテッド(Past Oriented)」といった内容だったと思う。

さしずめ私は「プレゼント・オリエンテッド(Present Oriented)」な人間だ。今がすべて。今がよければそれでいい。この言葉は誤解を呼んだりもするけれど、過去は積み重なって今となり、今が積み重なって未来になる。いつ死んでもいい生き方をするために、今を精一杯生きていくことしか思いつかない。

そういうわけで、撮った写真は撮りっぱなしの私なのだが、1年前にヌーヨークで撮った写真を初めて見返してみた。昔の写真といえば、引越や大掃除の時に眺めておセンチになるぐらいだったのに、なぜかヌーでの写真については気分が違う。心がシーンとして、体ごと時間ごとヌーに呼び戻されてしまうような感じだ。

これは最初のアパートを引越した、その朝に撮った写真。

あの日は珍しく、あたたかい日だった。
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by akiedayumi | 2004-12-23 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

命ある者

e0023517_12375996.jpg3年前。いつもの高円寺のいつものテレビで、いつもと違う映像を見た。眠れなかった。2年前。テレビで見たその街で仕事をするという降ってわいた話に、迷いながら現地入りした。セキュリティチェックの厳しさにおののいた。1年前。「その日」の数日後から私の新生活が始まった。そして今年。私は日本にいて、ヌーヨークとは全く関係ない取材テープをおこしている。

911も大停電も、ありし日のツインタワーさえ生で見たこともない私がヌーヨークについて語るのは難しい。でも短いながらあの街にいた間、この日起こった出来事は日常会話だった。それは深く静かに沈殿していて、時々浮いたり沈んだりするものらしく、飲みながら「あの日冷やし中華を食べていたら、川の向こうから煙が舞い込んできた」といった話が友達の口から飛び出す。それが私にとってのリアルだ。

初めてグラウンドゼロを訪れた時、フェンスの前で泣き崩れていた人が、ひとしきり号泣した後くるりと踵を返して反対側の「センチュリー21」に入っていたのを強烈に覚えている。センチュリー21はヌーでは有名なブランド系ディスカウントショップだ。衝撃を受けている私に長くヌーに住む友人が「彼らはグラウンドゼロのついでに買い物するんじゃなくて、買い物のついでにグラウンドゼロを見るんだよ」と言った。たくましい。たくましくて、なんだか嬉しくなる。

21世紀は思い描いていたような輝かしい未来じゃなかったけど、私にとっては「人間ってすごいな、愛おしいな」と思う瞬間が20世紀より確実に増えている。その気持ちを大切にしたいなと思う、9月11日。
 
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by akiedayumi | 2004-09-11 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

バイバイ、泥酔ハウス

e0023517_12294249.jpgとうとうこの日がやってきた。ヌーヨーク最終日。長くて短くて濃ゆい3ヶ月、一生に二度とないだろう、楽しすぎる4人暮らし。

だから最後の夜はルームメイトと…と最初から決めていた。特に約束していたわけではない。でも夕方からなんとなく、キッチンに集まって、飲んでダラダラと話し始める。いつもの風景だ。下見に来た時、感じるものがあって即決だった。でも、待っていたのは予想以上に愉快な毎日だった。

親兄弟でも恋人でもない人を、こんなに愛おしいと思ったことはない。出会いってホント、おもろい。
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by akiedayumi | 2004-06-30 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

ねっとりうっとり

e0023517_1223949.jpg6月末、ヌーヨークのお楽しみと言えば…。ハイそうです。ゲイパレードです。これを見ずして帰国できるか!

というわけで5番街へ繰り出しましたところ、おやまあ、昼間っから素敵なハダカのオンパレード。参加者と見学者、見学者同士でねっとりと絡みまくる、なまめかしいアイコンタクト。そこのチェルシーボーイたち、これからどこに行くつもり?キャーいやらしいっ!

しかしヌーヨークではすっかり市民権を得ているゲイ・レズビアンの方々ですが、やはり大量に見るのは初めてだもんで「そうか、この人も…」などと興味シンシン。写真上のように「あなたが生まれる前からレズなのよ」というメッセージを掲げ、バスの中で不敵に笑うオジサマオバサマがたの姿も見受けられ、観客からはブラボーの声が上がったりして。いやー盛り上がりました。
e0023517_12235667.jpgさて本日のイチオシは写真中央に立つ美女。

でぶマッチョ、やせマッチョ、ドラアァグクイーンのお姉様と濃ゆすぎパレードの中で唯一、クールに楽しんでおられたこのお方。あまりの麗しさに一瞬時が止まりました。気づいたら52丁目から23丁目まで追っかけてたワタクシ、最後にやっと「あ、男だ」と気づいたバカ者です。

だってゲイパレードですから〜。残念!
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by akiedayumi | 2004-06-27 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

メトロポリタン・マンハッタン

e0023517_12195261.jpg連日の飲み会と帰国準備で前のめりに倒れ込んでしまいそうな最近の私だが、ほふく前進でも入りたい、それはメトロポリタン美術館。前回は短時間でいっぺんに見ようなどと無謀なチャレンジをして、あまりの展示物の多さに吐き気をもよおしたので、今回は見たいところをあらかじめ決めて、じっくり眺めることに。

それでも貧乏性の私は目の前に展示物があると、ついつい寄り道して迷子になり、やはり吐き気をもよおす。ああ、アートをゆったり鑑賞できる大人になりたい。

それにしても5月からオープンした屋上庭園は最高っす。風通しがよく緑も多いヌーだけに、この季節は本当に気持ちがいいですな。こんもりふさふさ盛り上がったセントラルパークの緑の向こうに、幻のような摩天楼。11月までにヌーにおいでの方は、メトロポリタンの屋上をチェゲバラ! e0023517_12202233.jpg
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by akiedayumi | 2004-06-26 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

謎がとけていく

e0023517_11514244.jpg日本から友人Kちゃんが駆けつけてくれ、久しぶりに観光らしい観光をしている。もはや日常になってしまった景色も、改めて眺めると格別な味わいだ。同時に、昔はわからなかったことが今はわかるんだな、ということに気づいたりもする。

たとえば、来た当初は迷って当たり前の地理も、通りの名前を聞くだけで「あのへんね」と感覚でわかるようになった。最初は全く聞こえなかった地下鉄のアナウンスも半分くらい聞こえるようになった。あちこちで始まる、見知らぬ人との会話にも笑って返事できるようになった。ささいなことでも、自分の変化を知るというのは楽しいものだ。

ちなみに以前書いた「看板おじさん」はギリシャでなくてイタリア系なのだと最近知った。本日ヌーヨークの合羽橋、ロウワーイーストの卸問屋で看板おじさんのサンプルを発見!
なるほど、言われてみればイタリアっぽいね(ホントかよ)
 
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by akiedayumi | 2004-06-25 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

課長の寝顔みたいな「ほにぇ〜」

e0023517_11452127.jpg土曜は「ごほうびB&B」ザ・ワンハンドレッドに宿泊し、スイートルームに感無量。日曜は「あきえだどっとこむ」を読んでメールをくれた唯一の物好き?読者Tちゃんが、お友達を連れて遊びに来てくれ、初めましてで感無量。月曜はキャロラインと最後の英語レッスンで、ありがとうの感無量。その後Hくんと半年ぶりの再会できて、感激の感無量。帰宅したらみんなキッチンに揃っていて、意味もなく感無量。

おまえは感謝バカか?と思うほど、最近私は幸せのかたまりだ。こういう日々が一生に何回あるだろうか?嬉しくて、楽しくて、愛おしくて、「ほにぇ〜」ってなるのだ。うまく言えないけど「ほにぇ〜」なのだ。

たとえばB&Bザ・ワンハンドレッドの営業課長(あら、副課長だったかな)。こういう寝顔を見ると「ほにぇ〜」ってならない?そういう感じで、よろしくどうぞ。
 
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by akiedayumi | 2004-06-21 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

カラマリうまい

e0023517_11415610.jpgよく見直したら最近食い物の話ばかり書いている気がするが、まあいい。帰国も近いし、無礼講ってことで。今日はランドリーの乾燥を待つ間、以前から気になっていたカフェへEちゃんと入ってみた。

想像してください。30℃を超す熱気の中。キンキンに冷えたグラスに、冷えたビール。カラリと揚がったカラマリ(イカの唐揚げ)にレモンをしぼり、焼きたてパンの香ばしい香りを楽しみながら、グイッと一杯。
ハア〜〜〜〜〜〜。

それにしても、このサイトの存在を知ったルームメイトが「ユミさん、あの話は違うよ!」「ユミさんこの写真撮った?」と毎日何かとネタを提供してくれる。ありがたいことだが「今日は更新した?」と催促もされる。あまりの熱心さに、そのうち私の知らない間に更新するのではないか、と思っている。突然タッチが変わったら、たぶんそうです。みなさん注意して読んでください (笑)
 
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by akiedayumi | 2004-06-18 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

キッチン・ラバー

e0023517_11374660.jpg最近私が一番時間を費やす場所、それはキッチン。奥にはTVとビデオとDVDとオーディオがある居心地のいいリビング(コタツつき)があるというのに、なぜか我が家の住人はキッチンに入り浸っている。

それぞれ料理をして、お互いのご飯をつまみっこしながら、おまえはイタリア人か?と思うほど食って喋って飲んでいる。毎日会っているのに、不思議と話が尽きなくて、ついついキッチンに吸い寄せられてしまうのだ。

いやイカン、私にはHP更新という重要な任務が!決心して部屋に戻ってきても、キッチンから「ゆ〜〜〜みぃ〜、ゆ〜う〜みぃぃ〜〜、ゆ〜〜みんみんみん…」と奇声が聞こえてくる。ああ、わかったから。いま行くってば。

でもキッチンってなんであんなに落ち着くんだろう?スーパーで食材を眺めるだけでも幸せな気分になるし。特にヌーヨークのグルメスーパーは、ディスプレイがカラフルで美しい。きれいすぎて食欲がなくなっちまうのがタマにキズだけど。
 
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by akiedayumi | 2004-06-16 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)

お世話になりました

e0023517_11351734.jpg帰国日が半月後に迫り、何かとグッバイなことが増えてきた今日この頃。ちょっぴりおセンチ。

グッバイと言えばずいぶんお世話になりました、ビールのみなさん。ヌーヨークにはいろんなビールが普通にスーパーで売られているので「今日はどれにしよっかな」と考えるのが毎回楽しみだった。特にドイツのベックス、ヌー地ビールのブルックリンシリーズは飲みやすくてヘビロテ。え、撮影時に既に空瓶だって?いーのいーの、うまいから。

そしてこのビールを一緒に楽しく飲んでくれたみんな、ありがとう。ちなみにルームメイトにとうとうこのHPの存在がバレてしまった。自分の文章を同じ釜のメシ食ってる人に読まれるというのも照れくさいものである。
 
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by akiedayumi | 2004-06-14 00:00 | ヌーヨーク04 | Comments(0)