2016年 09月 12日
古びた家の、あたらしい家族
島に来て意外に喜ばれるのは、写真を撮って、プリントしてあげること。
島には写真館がないこともありますが、
特にお年寄りは写真を撮る機会自体があまりないようで、
スマホで撮ったスナップを見せてあげるだけで、
こんなに喜んでくれるのか、とこちらが驚きます。
特に島のお父さんは写真が大好きらしく、
撮るたびに「遺影はこれでいいな」と言っているのですが
散髪に行くたびなんとなく呼び出されます(笑)
そんなわけで何かと家族の写真を撮るのですが
お父さんは笑顔がかわいい。
本人はキリッとした真面目な顔をしたがるのですが、笑うと顔がくしゃっとなって、とても愛らしい。
でもなかなか撮らせてくれないので、酔っ払ったところを狙ってこっそり撮っています。
お母さんは、手がすてき。
まるくて、ぷっくりしている、働く手です。
見ているとサワサワしたくなるのですが、「しわくちゃでやーだよ」と写真を撮らせてくれません。
なので料理している時に集中しているのを狙って撮っています(ってどんだけ盗撮してるんだ)
しかしどんだけ作るのか…
食の細い中高年しかいないのに、お母さんは毎回「あと10人くらいお客さん来るんですかね」ってくらいの量の料理を作ります。
おかげでデブ街道まっしぐら。
普段は「ばあさん」だの「ばばあ」だの「うんばあ」だの言いたい放題のお父さんですが、
いざ2ショットを撮ろうとすると急にお母さんの肩を抱いたりするもんだから
「いしゃ何やってるだおー」
とお母さん爆笑。
おふたりそろって、今年で米寿。
家族になって1年ちょっとですが、2人のことが好きでたまらん。
まさかこんな気持ちになるとはなあ。人生ってわからんもんです。
by akiedayumi
| 2016-09-12 12:17
| 都民で島民で村民です。